本日はGoogleのリスティング広告の機能である、動的検索広告についてご紹介致します。GoogleのDynamic Search Ads、DSAとも呼ばれる動的検索広告ですが、この自動化ツールの機能概要やメリット、デメリットを挙げてみました。

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機能概要

Googleがウェブサイトの情報から、 関連性の高いキーワードを自動的に判定し、広告を出稿する機能となります。出稿する際の広告文についても、タイトルは関連性の高いものが自動生成されます。(説明文は管理画面より固定で設定)

つまりは「広告主がキーワードとか細かい設定しなくても、Googleが最適な広告出すよ」という、非常に驚異的なものになります。

仮にあらゆる広告主が動的検索によって効率良い配信が出来たとしたら、現状様々な機能追加で複雑になっている、リスティング広告の出稿ハードルは大きく下がりますし、キーワードや広告文タイトルを精査していく大きなリソースも削減されます。

しかしながら、そこまでうまい話ばかりでは無いのも現状です。動的検索広告についても他機能同様に、メリットデメリットを理解し、全体の施策の中の一つとして利用していく事が必要となります。

下記でそのメリット、デメリットを紹介致します。

動的検索広告のメリットとは?

1. 容易な設定で広告文を出稿出来る

機能概要でも述べた通りですが、キーワードやタイトル文の設定が不要な為、出稿へのハードルが非常に低いです。これまでリスティング広告を試すリソースの無かった広告主にも、 幅広く利用する機会を与えるのではないでしょうか。

2. 手動設定するのが困難なロングテールキーワードをカバー

運用者の考え方にもよりますが、リスティング広告であまりに大量のキーワードを登録してしまうと、管理工数の増大などの悪影響が大きいと、私は考えています。

なので細かいロングテールキーワードなどは、 想定される効果と天秤にかけ際に手動設定を断念する場合があります。

しかし動的検索については上記のような管理工数の心配も無く、あらゆるキーワードを自動的に抽出してくれるので、これまで手動登録していなかったキーワードへも、手軽に網を広げる事が出来ます。

3. キーワード発掘として利用

②のように動的検索で様々なキーワードへ出稿した時、自分では思ってもみなかった効率の良いキーワードを発見出来る事があります。このキーワードを新たに手動設定する事で、更なる効果改善へとステップを進めていく事が出来ます。

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動的検索広告のデメリットとは?

1. タイトル文がコントロール出来ない

広告主にとって一番ハードルが高い点になると思いますが、動的検索はどのようなタイトル文が出るか分かりません。

その為、例えば広告主の狙っているイメージと異なる文言や、誤解を招いてしまう文言が表示されたとしても、基本的に検知出来ません。

このリスクについては現状回避方法が無いので、(実際に検索して確認する事は出来ますが、ほんの一部かと思います)十分リスクと効果のバランスを検討した上で、出稿を決める必要があります。

2. 出稿キーワードのコントロールが出来ない(除外は可能)

幅広いキーワードを出稿出来るメリットとは裏腹に、ある特定のキーワードを含むもののみ出稿するといった細かいコントロールは出来ません。

除外ワードの設定は可能ですので、 そちらで不要なキーワードを除外していく対応となります。

3. キーワードレベルでの入札がコントロールできない

②同様に、ある特定のキーワードを含むもののみ入札を上げるといったコントロールは出来ません。効率の良いキーワードを見つけた場合は、メリットでも記載した通り、手動設定で入札の重み付けを設定していく必要があります。

まとめ

動的検索の機能概要とメリット、デメリットいかがでしたでしょうか。考えればもっと他にも出てきそうですが、 よく話題に上がるものをピックアップさせて頂きました。

私はこれらを踏まえて動的検索については「手動設定キーワードの補完的な役割で利用」が主になっています。あくまで主力は手動設定で効果を上げつつ、カバー出来ない範囲の取りこぼしを防いだり、キーワード発掘で次の一手の準備をしたりしています。

しかし不動産系のアカウントなどでは、細かい物件名を多数拾って手動設定以上に効果を上げている例もありますので、可能性は非常に大きい機能だと思います。

商材等やサイトとの相性もあるとは思いますが、Googleの機能もどんどん精度が上がっている印象がありますので、動的検索をうまく導入して効果を最大限伸ばしていって頂ければと思います。

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