WordPressテーマの設定で、ヘッダー・フッター、また記事の上部や下部にGoogle Adsenseを挿入することは比較的簡単なものの、記事の本文中に自動的にレスポンシブ広告の挿入をするために手動でショートコードを随時入力したり、コード自体を貼り付けたりと、かなり面倒な作業が求められます。今回ご紹介するWordpressのプラグイン「Ad Injection」は、記事本文に自動でGoogle Adsenseを挿入して表示してくれる、とても便利なツールです。

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WordPressプラグイン:Ad Injection

プラグインのインストール後、「設定」-「Ad Injection」が新しく追加されます。最初の設定項目として、下の画面にあるどの記事やページ等で表示を行うか、が細かく設定できます。今回は、投稿記事の真ん中辺りに表示する、という設定を行ってみます。

まず、モードを「Test mode」にするし、これでWordpressに管理者としてログインしているユーザーのみに広告を表示させるようにします。そして、「Single」以外の「All ads」を選択して対象から外し、「Single」内の「Random」以外の項目をチェックします。

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次に下の方に移動して「Random ads」の項目を探します。ここで、記事の本文中のどの位置に広告を最大で何個まで表示するのか、を細かく設定することができます。今回は「Max num of random ads per post」を1個、「Start the random ad(s)」で、「合計4段落の場合は2つ目以降に、7段落の場合は3つ目以降に」、という意味の「at the middle paragraph (if 4 paragraphs pos=2, if 7 pos=3)」を選択します。

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最後にGoogle Adsenseのコードを「Adverts」内の「Random ad」の部分に貼り付けます。

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記事本文の真ん中辺りに、Adsense広告が表示されるように

下がエミュレーターを使いレスポンシブデザインで表示した時の画面キャプチャになります。赤い四角で囲ってある場所が今回のプラグインを使って挿入された広告ブロックになります。キャプチャの通り、記事の真ん中の位置に表示されることとなりました。

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制限事項:Word Countが日本語は未サポート

残念なことに、このプラグインでは文字カウントが全てアルファベットを基準としており、日本語の記事に関しては、「単語数」に当たるWord Countが正しく機能しません。本来であれば、「Adsenseの広告は最大3つまで、でも記事が短い場合は広告が多すぎてしまうので、記事内の文字が300文字以内の場合は1つにする」といった設定ができるのですが、日本語の記事ではうまく動作しませんでした。

例として、上の記事の場合、Ad Injectionのデバッグモードで確認すると「Content length=95 (words) Raw character length=3489 Paragraph count=10」となっており、単語数が95、文字数が3,489、そして段落数が10と認識されていることが分かります。因みに下が記事の文章をWordにて文字カウントを行った結果です。プラグインが認識している結果と単語数、並びに文字数が大きくかけ離れていることが確認できます。

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そのため、「Max num of random ads per post」で設定した数の分だけ記事本文に表示される、という形になります。「できる限り多くの広告を表示したい」という方は、この文字カウントの制限を回避するために、例えば、

  • 最初の広告を最初の段落から数えて2つ目に表示:「Start the random ad(s)」で、「at paragraph: 2」を選択
  • 記事の真ん中辺りに広告を表示。なお、表示される位置はランダムになります。
  • 記事の下から数えて2つ目の段落に表示:「Stop the random ad(s)」で、「at paragraph: 2 from the end」を選択

といった設定内容で3つ表示することができるかと思います。加えて、タグも準備されていますので、例えばHTMLソース編集画面にて「<!–randomad–>」と入力することで、記事中の好きな箇所に広告を挿入することも可能です。

まとめ:記事本文の真ん中に自動的に表示させたい時に便利

使い方として幾つか検証を行いましたが、記事本文に自動でAdsenseを挿入させたい時に大変便利なプラグインと言えそうです。これにより既に公開されている数多くの記事に一挙にショートコードの手入力なしでAdsense広告を表示させることができるというのは魅力的ですね。但し、制限事項としてのプラグインの単語数機能が日本語に対応していないため、設定方法によってはユーザーから見た時に多くの子広告が表示されすぎて目立ってしまう、といったシナリオに注意することが必要です。

Ad Injection

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