ネット広告の代表的なものの一つとして、ユーザーの検索行動と連動して広告表示するリスティング広告があります。なぜ代表的なものとなっているかと言うと、検索ワードにはユーザーのニーズが色濃く表れている事から、検索結果画面に広告表示させ、ニーズとマッチした訴求を狙っていく事で、高い効果が見込めるからです。

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【カードローン】での検索結果画面。赤枠内がリスティング

出稿は非常に手軽で簡単です。

  1. Google、Yahoo共にアカウントを開設
  2. 支払い方法を設定(カード払いetc..)
  3. 出稿したいキーワードを設定
  4. 短文の広告文を設定
  5. 入札金額(≒1クリック当たりの金額)、予算を設定
  6. 出稿開始

細かな手順や機能を除けば、上記の設定で広告を出稿する事が出来ます。 そして費用も1クリック当たりの課金となっており、シンプルなものです

しかし残念ながら【単純に出稿する事】は手軽でも、 【効果の出るように出稿する事】は難しいのです。

難しさのポイントは多々ありますが、ここでは下記4点をあげます。

1. ニーズとマッチした訴求を狙っていく事

前述もしたニーズとマッチした訴求を狙うというのは、 実はしっかりと戦略を練らないと意外と難しいのです。

例えば、 ある靴のブランドがスニーカーの新商品の販売を促進する広告を出稿したい時、 仮に「靴」というワードに対して広告出稿すると、 広告表示、クリックが多数発生し効果が出ない間にすぐ予算を使い切ってしまいます。

なぜなら「靴」というワードには、スニーカーを求めるニーズの他に、 革靴やハイヒールなどを求めるニーズも含まれ、大量の検索が発生します。 更には必ずしも購入するニーズだけが含まれているとも限りません。

こういった場合、仮にニーズをグッと絞り込むとすると、 「スニーカー 購入」などでの広告出稿が良いと考えられます。

もちろんこれだけでば検索数も少ない為、広告を見るユーザー数も少なくなってしまうので、 他の様々な戦略を組みながら、適切なターゲットに対して、 適切な予算配分を検討しながらの広告出稿が必要となります。

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2. 機能の豊富さ、移り変わり

適切なターゲットを実現する為に Google,Yahooそれぞれに多くの機能があります。 それらの機能の中身と思想を理解し、適切に利用していくのは、 情報収集だけでも片手間では難しいかと思われます。 更に機能は新しいものが続々とリリースされ、 そして無くなっていくものもあります。 この移り変わりに迅速に対応していくのは私達のように専任でやっていても結構大変です。

3. 外部要因の影響が大きい

検索行動は、大きな出来事が起こると必ずと言って良いほど影響をうけます。 テレビ番組の内容や大きなニュースによって、 これまで思ってもみなかったワードの検索数が増加する事で広告出稿も増加したり、 土日祝日や、夏休みなどによって日常行動が変わる事で、検索状況も変わっていきます。 これらの外部要因にも対応していく事が必要になります。

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4. 効果が出るまでに我慢が必要

これがある意味一番難しい点とも思いますが、 リスティング広告を出稿して即座に広告が出すのは基本困難です。 上記に記載した様々な機能を利用し戦略を組みながら、 外部要因の影響も受けつつ、広告配信をしていく中で、 効果の出るポイント探りながら徐々に最適な配信へと成長させていく為、 最初は我慢の期間が必要となりますが、そこを超えて大きな成果へと繋げていくのです。

いかがでしたでしょうか。

今回は難しい点をかなり強調してしまいましたが、 反面で、最初は大変でも基本理念を理解する事が出来れば、 例え訴求したい商品が変わっても、ある程度の成果を出す道筋は見つけやすくなる側面もあります。

ぜひ開始直後の効果だけで判断せず、試行錯誤を繰り返し、 運用を続けていく中でリ広告を成長させ、利益最大化を目指していって頂ければと思います。

次回は、実際の事例に基づいた効果改善のポイントをお届け致します。お楽しみに!

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