Perplexity for MacがMCP対応!アプリ連携で生産性アップの新機能を解説


PerplexityのmacOSアプリが新たにModel Context Protocol(MCP)に対応し、AIアシスタントとデスクトップアプリの連携がさらに進化しました。Apple Notesの編集やカレンダー操作、Googleドライブとのデータ連携などが可能に。以下、その魅力や設定方法を詳しく解説します。

MCP(モデルコンテキストプロトコル)とは?

MCPは、Anthropicが提唱するAIと外部システムをつなぐ標準規格。ウェブのHTTPやメールのSMTPに相当する「AIの共通言語」を目指します。Zapier、Google、Salesforceなど多くのプラットフォームが採用し、AIがAPIやデータソースに簡単に接続できる環境を提供します。

PerplexityのMCP対応により、MacユーザーはPerplexityのインターフェースを通じて、日常アプリを自然言語で操作可能。生産性向上の新たな可能性が広がります。

Perplexityのマックアプリが新たにMCPをサポート

Perplexityのmacアプリが新たにMCPに対応し、Perplexityのインターフェースを通じて多くの日常的なアプリを利用できるようになりました。

例えば、PerplexityからApple Notesの検索や編集、リマインダーの作成、メールの送信、Googleドライブファイルからのデータ取得などが可能になります。

ただし注意点があります。Mac App Storeのアプリはサンドボックス化されているため、これらの機能を利用するにはPerplexity Helper Appをインストールする必要があります。

設定方法:簡単ステップでMCPを有効化

Mac App Storeのサンドボックス制限により、MCPを利用するには「PerplexityXPC」ヘルパーアプリのインストールが必要です。以下の手順で設定を進めましょう:

  1. Perplexityアプリで「アカウント設定」→「Connectors」を開く
  2. 「PerplexityXPC」ヘルパーアプリをインストール(ローカルMCPサーバーへの安全な接続を確保)
  3. 「Connectors」設定で「Add Connector」をクリック
  4. 「Simple」タブでMCP Connectorを追加:
    • Server Name:任意の名前(例:「MCP for AppleScript」)
    • コマンド:MCPサーバー起動用のコマンド(例:npx -y @peakmojo/applescript-mcp)
  5. 必要に応じて依存関係をインストール(例:brew install nodeでNode.jsを導入)
  6. コマンドを入力し、「Save」をクリック。Connectorsリストで「Running」を確認
  7. Perplexityホームページで「Sources」からMCPをオン
  8. テストとして「カレンダーを確認」「ノートを検索」など自然言語で試す(初回は許可確認あり)

詳細なコマンドは、各MCPサーバーのGitHubリポジトリ(例:Apple Notes用MCP、Filesystem MCP)のREADMEに記載されています。

利用時の注意点

MCPサーバーの多くはオープンソースで提供されていますが、セキュリティやプライバシーを確認することが重要です。特に、個人データ(財務情報や健康記録など)を取り扱う場合、信頼できるリポジトリを選び、コミュニティディスカッションで安全性をチェックしましょう。Perplexityのヘルプページには推奨MCPのリストや動画ガイドがあり、設定の参考になります。

活用例:MCPでできること

  • Apple Notes:仕事のメモを検索・編集(例:「昨日の会議メモを表示」)
  • カレンダー管理:予定追加(例:「明日の10時にミーティングを追加」)
  • ファイル操作:ローカルフォルダやGoogleドライブのファイルを検索(例:「最新のスプレッドシートを開く」)
  • ターミナル操作:iTerm経由でコマンド実行(例:「現在のディレクトリを表示」)

これらをPerplexityの自然言語インターフェースで操作でき、アプリ切り替えの手間が省けます。

まとめ

Perplexity for MacのMCP対応により、AIアシスタントとデスクトップアプリケーションの連携がさらに強化されました。キーボードショートカットで瞬時に検索フィールドを呼び出せる便利さに加え、様々なアプリとの連携が可能になったことで、生産性向上が期待できます。ただし、セキュリティに配慮しながら、自分のニーズに合った形で活用していくことが重要です。

Source: 9to5mac