2016年の夏以降、Googleからレスポンシブ広告がローンチされました。弊社でも色々な広告主様にて導入しておりますが、今回はその機能概要と実際の事例をご紹介したいと思います。レスポンシブ広告のCTRならびにCVRと通常バナーを比較した際の結果とは?

tablet-graph-people-hands

レスポンシブ広告:機能概要

まず、画像、テキスト、ロゴそれぞれを設定します。それらが配信時に自動でレイアウトを調整され
各掲載面に合わせた形で配信されます。

これまではデバイス毎に異なるサイズのバナーの入稿が必要であったり、サイズの種類も多いので、全サイズを用意する事は手間的にもなかなか困難でしたが、レスポンシブ広告を利用する事で、最低限の素材で配信量を大きく伸ばす事が出来るようになりました。

要件

・画像

  • アスペクト比: 1.91:1(横向き)
  • サイズ: 1200×628(推奨)、600×314(最小)
  • ファイルサイズ: 最大 1MB

・テキスト

  • 短い広告見出し 25文字(半角文字) 12 文字(全角文字)
  • 長い広告見出し 90文字(半角文字) 45 文字(全角文字)
  • 広告文 90文字(半角文字) 45 文字(全角文字)
  • 会社名 25文字(半角文字) 12 文字(全角文字)

・ロゴ

  • アスペクト比: 1:1(スクエア)
  • サイズ: 1200×1200(推奨)、128×128(最小)
  • ファイルサイズ: 最大 1MB

事例

下記は、実際に設定し約2週間配信した結果のデータとなります。通常バナーとレスポンシブ広告でのパフォーマンスを集計しています。

※通常バナーの方が入稿本数は圧倒的に多い為、合計のIMPは通常バナーが多い数値となっています。
※傾向はそのままに、実際のデータからは数値を変更しています。

google-adwords-responsive

まず、CTRならびにCVRが通常バナーに比べて高い結果となりました。(赤字)
テキストと画像を組み合わせた訴求によりCTRが高まり、更に情報量が多い事でリンク先とバナーとの親和性が高まり、よりスムーズにCVへ導く事が出来ているのではないかと考えています。

しかしその反面CPCが通常バナーより高い結果となってしまいました。(青字)
その為、最終的なCPAの効率で見ると、レスポンシブ広告の方が悪い結果となってしまいました。CPCの高騰についてはなかなか要因を特定出来ていないですが、設定当初に比べると、直近は通常バナーとの差が縮まってきているので、入稿したばかりは品質スコアが溜まっておらず、CPCが上昇しやすいのではないかと予想しています。

また、このデータからは見えないのですが、1本1本のバナー毎でデータを確認すると、レスポンシブ広告の表示回数は通常バナーよりも圧倒的な事から、リーチの大きさはやはり魅力と言えます。

■まとめ

用意する素材も少なく、利便性の高いレスポンシブ広告ですが、必ずしも効果が高くなるとも言えないのが現状です。しかし今回問題となっているCPCについては、上でも述べた通り下がっていく傾向があるので、徐々に効果改善していくのではないかと考えております。

ぜひGDNを運用している方は積極的に導入を進め、配信結果から効果改善を進めていってもらえたらと思います。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう