iPhone 4s/iOS 5に初めて搭載されてから既に4年以上も経ち、今や「この曲は何?」と話しかけるだけでShazamを呼び出して曲名を教えてくれる「Siri」。この機能に毎日お世話になっているユーザーも多いと思いますが、今回のWWDC 2016にて発表されたiOS 10では、遂に待望のiOSアプリ開発者向けのオープン化になるとのこと!これでますますSiriが手放せない?!
当初はSiri API、6つのカテゴリーが対象に?
今回の新しいiOS 10では、Siri APIが6つのカテゴリー上での利用が可能になる予定で、ライドブッキング(ハイヤーを呼べるUberを指している?)、メッセージ関連、写真の検索、支払・ペイメント(”100ドルをジョンにSquareCashで送って!”)、Skypeの様なVoIP電話アプリ、そしてワークアウト関連がそれに該当するようです。
iOSアプリ開発者は、今までの音声認識を実装するとなると、docomoが提供する音声認識API SDK(詳細はこちら)等といったサードパーティー製のAPI等を組み込み必要がありましたが、今回からiOS上で提供されるSiri APIを利用することができるようになります。アプリ開発者側は、音声経由での入力に対して複雑な処理をせず、Siri側にて音声入力を解析後、必要となる情報だけ「構造化オブジェクト」としてアプリ側に渡されるようになるとのこと。また、SiriKit APIを経由することで、Siri上で表示するユーザー側への回答やフィードバックを準備する事ができます。
UberやLyftのようなライドシェアリング、Facebook MessengerやWeChatといったメッセンジャーアプリ、ペイメント、VoIPアプリやワークアウト/フィットネスアプリといった。加えて、Appleが力を入れている車載周りのCarPlayアプリに関して、ユーザーの音声経由で車の設定を変更ができるようになるとのことです。
SiriKit response APIですが、サポート対象となるアプリ開発者向けにリッチなUIを提供し、ユーザーに対して様々なカスタム回答を用意できるようです。また、「WeChatでナンシーに5分遅れるとメッセージを送って」といった要望に対して、WeChatアプリを開かずにSiriの画面内で処理することが可能です。
今回のSiriはオープン、でもクローズド?
なお、今回のSiriのオープン化はかなり限定的であり、約200万にも及ぶiOSアプリがApple Store内に存在しますが、ユーザーとしてはその内のどれほどがこの6つのカテゴリーに当てはまり、Siri APIを利用できるのか気になるところ。また、Siriが日常的に使われているシーンが多い音楽アプリ、ポッドキャストアプリ、スポーツスコア、メールアプリ、リマインダーやタスクリストアプリ等は対象外となっています。
さらにiOS 10では音楽再生はApple Musicでのみに限定されているとのこと。海外ではSpotifyやPandora、そしてGoogle Play Music、また日本国内ではLINE MusicやAWA、Amazon MusicのユーザーからするとSiriを経由して好きな楽曲を好きな音楽サービスで聞けないというのは何とも残念なところ。
今後は6つのカテゴリー以外も展開されることが期待される、このSiriのオープン化ですが、皆さんはどう思いますか?あ、日本やアジアではLINEがメッセンジャーアプリとして人気ですが、これはどうなるんでしょうか?
発信元:9to5Mac
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