折りたたみ式iPhoneの画面埋め込み型カメラ、Face ID非搭載の可能性が高い?


現在開発中と噂されるAppleの折りたたみ式iPhoneには、折りたたみディスプレイに統合された画面埋め込み型カメラが搭載される予定ですが、このモジュールにはFace IDを構成するTrueDepthコンポーネントが含まれない可能性が高いとされています。この情報は、中国サプライチェーン内に情報源を持つWeiboベースのリーカーDigital Chat Station氏によるものです。

最新情報の詳細

月曜日、このリーカーはAppleのブックスタイル折りたたみデバイスの7.76インチ内部ディスプレイと5.49インチ外部ディスプレイの解像度を明らかにし、さらに内部ディスプレイが「画面埋め込み型カメラ」を採用していると主張しました。しかし、これがFace IDの基盤となるTrueDepthシステムも自撮りカメラとともにスクリーン下に統合されることを意味するのかは明確ではありませんでした。

最新の情報によると、ディスプレイにはシングルパンチホールカメラが搭載される見込みであることが明らかになりました。これは、業界アナリストのMing-Chi Kuo氏の「Appleの折りたたみiPhoneはFace ID認証を見送り、貴重な内部スペースを節約するためにTouch ID搭載のサイドボタンを採用する」という主張とも一致しています。Appleはすでに一部のiPadのサイドボタンにTouch IDを統合しており、この実績があります。

Face ID技術の課題

ディスプレイ下にFace IDを統合することは技術的に困難です。TrueDepthカメラシステムを構成するドットプロジェクターや赤外線カメラなどの主要コンポーネントは、顔を正確にスキャンするために明確で障害物のない視界を必要とします。現在のディスプレイ層は赤外線を遮断または歪ませ、システムが安全な3D顔マップを作成する能力を低下させます。ディスプレイが赤外線をクリーンに透過できるようになるまで、完全なディスプレイ下Face IDは技術的な障壁として残るでしょう。

今後の展望

とはいえ、Appleがすでにそのような技術的進歩を遂げている可能性もあります。Appleはより大きな18.8インチの折りたたみデバイスも開発中であり、Digital Chat Station氏によると、Appleのエンジニアリングプロトタイプの一つには、ディスプレイ下顔認識のためにFace IDの受信機と送信機コンポーネントを統合する「金属超構造レンズ」が搭載されているとのことです。

BloombergのMark Gurman氏は、この「巨大な」折りたたみタブレットが2028年に発売されると示唆しています。新しいFace ID技術が完成品に搭載されるかどうかは不明です。Gurman氏によると、Appleは長い間噂されてきた折りたたみiPhoneを約2,000ドルのプレミアム価格で来年後半に発売する予定との事です。

Source: MacRumors