Snapdragon 8 Elite Gen 2のスペック情報がリークされ、前世代モデルから大幅な性能向上が見込まれていることが明らかになりました。また、新しいAdreno 840 GPUも、今年Elite Gen 2とともにデビューする際に、より高速なクロック周波数を特徴とすることが分かりました。
全面的な性能向上
Snapdragon 8 Elite Gen 2は、シングルコアとマルチコアの両方のパフォーマンスで、ほぼ同等の電力向上が見られます。前世代モデルと比較して、Elite Gen 2は以下の点で優れています:
- シングルコアパフォーマンススコア:4,000(3,200から向上)
- マルチコアパフォーマンススコア:13,000(10,300から向上)
- Adreno 840 GPUクロック周波数:1.35 GHz(Adreno 830の1.1 GHzから向上)
これらのスコアは、シングルコアとマルチコアのパフォーマンスでそれぞれ25%と20%の電力向上を表しています。現在の業界の見解では、Snapdragon 8 Elite Gen 2は3nmプロセスを使用して製造される見込みです。TSMC(台湾半導体製造会社)の2nmプロセスの歩留まり率が使用可能と報告されていますが、Qualcommは当面3nmを継続する方針です。
価格上昇の懸念
パフォーマンスの向上は朗報ですが、Qualcommが価格を引き上げるという初期の報告がまだ有効かどうかは確かではありません。トランプ氏の関税と合わせると、Snapdragon 8 Elite Gen 2は米国でかなり高価になる可能性が高いです。Qualcommが当面3nmプロセスを継続する決断は、コスト削減に多少役立つかもしれません。
Samsungへの影響
SamsungはExynos 2600をGalaxy S26シリーズ向けに準備できない場合、価格上昇の影響を大きく受けることになります。同社はExynos chipsetで歩留まりの問題を抱えていたため、Galaxy S25シリーズ全体でSnapdragon 8 Eliteを使用せざるを得ませんでした。
しかし、パフォーマンススコアを見る限り、Snapdragon 8 Elite Gen 2は、その評価の高い前世代モデルと同様にエキサイティングなチップセットになることが予想されます。多くのスマートフォンメーカーが、最新のフラッグシップがElite Gen 2を搭載していることを誇りに思うことでしょう。そして、それには十分な理由があります。
Source: PhoneArena