Amazonの次世代AIアシスタント「Alexa+」が、本日よりイギリスの全Amazonユーザーに向けて早期アクセスプログラムとして提供開始されました。イギリスはヨーロッパで初めてAlexa+が展開される国となり、すでにサービスが利用可能なアメリカ、カナダ、メキシコに続く形です。
Alexa+とは?──大幅に進化したAIアシスタント
Amazonは2025年2月からAlexa+のテストを続けてきました。同社によると、Alexa+は従来のAlexaと比べて「よりスマートで、よりパーソナライズされた、より能動的なアシスタント体験」を提供するとのことです。
この大幅な進化を支えているのが、Amazon独自の「Amazon Nova」とAnthropic社の大規模言語モデル(LLM)を活用した新しいアーキテクチャです。これにより、従来のAlexaでは難しかった高度なタスクにも対応できるようになっています。
具体的にできること
Alexa+で利用できる主な機能は以下の通りです:
- デリバリーの注文やレストランの予約
- 配車サービスの手配
- 住宅修理の予約
- スマートホーム製品の操作
- チャットボットのような質問応答
- RingカメラなどAmazonのハードウェアとの連携
イギリスでのローンチパートナーとしてはOpenTableが参加しており、今後JustEatやTreatwellも対応予定です。
「本物のイギリス英語」を理解するAlexa+
今回のイギリス展開で特に注目されるのが、徹底したローカライズです。Amazonは、このアップデートが「本当にイギリスらしい」と感じられるものになるよう設計したと述べています。
具体的には、「cuppa(一杯の紅茶)」が何を意味するかを理解し、「knackered(くたくた)」と言えばその意味を正しく把握し、「it’s nippy(肌寒い)」が外の気温について話していることもわかるとのこと。さらには会話の中で「you’re taking the mickey(からかってるでしょ)」や「Bob’s your uncle(簡単だよ)」といったイギリス特有の表現を使うこともあるそうです。
このローカライズには、Amazonがケンブリッジに構える技術拠点のエンジニア、言語学者、音声科学者を含む現地チームが携わったとされています。
利用方法と対応デバイス
イギリスで新たに対象のEchoデバイスを購入したユーザーには、早期アクセスが自動的に付与されます。すでに互換性のあるデバイスを持っているユーザーは、招待を受け取るための登録が可能です。
Alexa+は以下のデバイスで動作します:
- 大半のEchoデバイス
- 対応するFire TVデバイス
- Alexaアプリ
- Webブラウザ(近日対応予定)
気になる料金体系
早期アクセス期間中は追加料金なしで利用できます。ただし、Amazonはこの無料期間がいつまで続くかを明らかにしていません。
早期アクセス期間が終了した後の料金は月額19.99ポンド(約3,800円)ですが、Amazon Primeの会員であれば無料で利用できるとのことです。
まとめ
AmazonのAlexa+がヨーロッパ初となるイギリスで提供開始されました。大規模言語モデルを活用した大幅な性能向上に加え、イギリス英語の口語表現にも対応する徹底したローカライズが特徴です。早期アクセス中は無料で利用できるため、Echoデバイスを持っているイギリスのユーザーにとっては試してみる良い機会と言えるでしょう。正式リリース後はPrime会員特典に含まれる予定で、Amazonがプラットフォーム全体の価値向上を図る戦略の一環であることがうかがえます。
Source: Macrumors
