海外在住や留学の際、現地にて銀行口座を開設するのは至難の技であることが少なくありません。イギリスでも「Proof Of Address」の提出が必ずと言って良いほど求められ、この書類がなかなか手に入らなかったりします。今回ご紹介する、イギリスのフィンテック企業として有名な「Monzo」は、簡単なステップでオンラインベースの銀行口座を開設することができます。

インターネット上で銀行事業を展開しているこの会社ですが、非常に簡単な方法で同社の銀行口座の開設を可能としています。開設に必要となる資料ですが、基本的には下記のうちの一つの提出で大丈夫です。詳しくはこちらをご覧ください。

  • Passport
  • Driving licence (provisional is fine)
  • National ID card
  • Other government issued photo ID

大抵の銀行の場合は「Proof of ID documents」と個人を証明する書類、また「Proof of current UK address documents」と現時点で住んでいる住所を証明する書類の2種類の提出が求められます。個人を証明するものに関しては、パスポート/旅券などを受け付けてくれますが、「Proof Of Address」に関しては、実際にその住所に届いた各種書類、電気料金や水道料金、また銀行からの明細書などが必要となってくるのですが、引っ越して来たばかりの場合やルームシェアなどをしている場合は、これらの書類を入手するのに相当苦労する場合も多いです。その点、Monzoは銀行口座開設の敷居をとても低く設定し、かつスマホアプリベースのサービスで利便性を高めてくれています。

アカウントの申請はスマホアプリから

iOS版、またAndroid版のスマホアプリをダウンロードし、アカウント開設の申請を行います。その際、必要な情報や先ほどの書類をスマホ上で撮影することで、申請が完了します。特に、窓口などに出向いて沢山の書類を手書きで記載する必要がないので、大変便利です。こちらからの申し込みで口座開設に加え、初回の利用時にキャンペーンで5ポンドが付与されます。

申請が無事に済んだ後、数日後にビビッドオレンジなデビットカードが届きます。スマホアプリ上で、初回設定を行った後、アプリ上で自分のSort CodeやAccount Numberの確認ができます。これで、イギリス国内間の送金や日本からも海外送金を受け取ることが無事にできるようになります。

また、銀行口座に対しての入金/トップアップですが、他の銀行口座からの入金や他行のデビットカード、さらにはApple Payを使った入金が可能です。このカードですが、イギリスの「Suica」的な存在である「Contactless」にも対応しているので、ロンドンなどで地下鉄やバスなど、事前にチケットを購入せずにタッチだけで乗車が可能であることに加えて、30ポンド以下であればサインレスでスーパーマーケットなどで商品の購入ができます。

スマホアプリは機能が充実して秀逸

スマホアプリ上で様々な機能が提供されており、利用毎に随時通知が届いたり、利用明細を確認したりすることに加えて、紛失した時など一時的に「Freeze」させることもできるので、わざわざコールセンターなどに連絡する、と言った煩わしい手続きが不要です。下記のような形でカードが言わば「凍った」状態にあるアニメーションも楽しめますよ。

加えて、利用明細では決済を利用した店舗情報も紐付けされており、下記のような形でGoogle Mapsと連携して、ロケーションが分かりやすく表示されるようになっています。「あれ、このお店ってどこにあったっけ」といった場合にとても便利ですね。

Monzoを使って支払いをすることで、自分の出費を把握したり、利用する度にスマホに通知が届いたり、毎月の携帯電話などの支払いをダイレクトデビットとして設定することで、事前にそのタイミングで教えてくれたりと、是非オススメな銀行サービスです。

Monzo Card