YouTubeはドキュメンタリー、ミュージックビデオ、映画など多様なコンテンツで人気のプラットフォームですが、最近の広告ブロッカー対策強化により、無料ユーザーの体験が悪化しています。3分の動画に最大3つの広告が挿入されるなど、広告の頻度がユーザーの不満を招いています。Googleは広告収益で運営されているものの、この状況はPremiumサブスクリプションへの加入を強く促す戦略の一環と見られます。
広告ブロッカー対策の進化
2024年からGoogleは広告ブロッカーを使用するユーザーに対し、動画再生を制限し、拡張機能の無効化を求める措置を強化。Firefoxやサードパーティ拡張機能で広告を回避できた抜け穴も、2025年6月に入りさらに閉じられました。ユーザーはYouTubeを許可リストに追加するか、Premium(月額約14ドル)への加入を迫られています。
9to5Googleによると、ユーザーは「広告ブロッカーはYouTubeで許可されていません」や「利用規約違反」との警告画面を頻繁に目にするように。特に、uBlock OriginやAdBlockが無効化され、動画再生や自身のコンテンツへのアクセスが制限されるケースも報告されています。

地域差とユーザーの反発
興味深いことに、対策の影響は地域によって異なります。東南アジアやヨーロッパの一部のユーザーは、広告ブロッカーを使用しつつ視聴可能と報告。一方、X上では不満の声が広がり、「YouTubeの広告ブロッカー禁止がサイトを事実上使えなくした」との投稿も見られます(例:@ONGN, 2025年6月9日)。ユーザーは新たな回避策(例:Raspberry Piを使用したトリック)を模索する一方、Googleは対策をさらに強化する「いたちごっこ」が続いています。
クリエイターとプラットフォームのバランス
広告収益はコンテンツクリエイターを支える重要な要素ですが、過剰な広告はユーザー体験を損ない、Premium加入への圧力を高めています。Googleの強硬な姿勢に対し、Xでは「詐欺広告への対応が甘い」との批判も。今後、ユーザーの創意工夫とGoogleの技術的対抗策の攻防が続くでしょう。
Source: WindowsCentral