予想外の展開として、Googleは土曜日に最新モデル「Gemini 2.5 Pro(試験版)」を全てのGeminiアプリ無料ユーザーに提供開始すると発表しました。
Gemini 2.5 Proは、火曜日に「Googleの最も知的なAIモデル」として発表されたばかりで、思考能力を別のバリアントとしてではなく統合したモデルとなっています。現在は「試験段階」ですが、アプリ/拡張機能、ファイルアップロード、そしてCanvasなど、多数の機能をサポートしています。
有料から無料へ:アクセス拡大の背景
発表当初、このモデルはGemini Advancedの有料ユーザー向けに限定され、Google One AI Premiumは米国では月額19.99ドルの料金設定でした。
土曜日の午後、Googleは「Gemini 2.5 Pro(試験版)を本日より全てのGeminiユーザーに提供することを決定した」と発表しました。
すでにgemini.google.comでは広く利用可能になっており、AndroidとiOSアプリにも近日中に導入される予定です。両アプリは最近、選択したモデルを記憶する機能が向上しています。
Googleの狙いと将来展望
Googleは「最も知的なモデルをより多くの人々の手に一刻も早く届けたい」と述べています。Gemini 2.5 Pro(試験版)は現在、LMArenaリーダーボードでトップに立ち、数学と科学のベンチマークでもリードしています。Googleはまた、コーディング性能の向上にも取り組んでいます。

今後については、Googleが2.5 Proの安定版を全てのGeminiユーザーに無料提供するのか、あるいは今回の動きはテスト段階のみなのかは明確ではありません。これまでは、2.0 Flash Thinkingと2.0 Flashが無料提供されるモデルになると思われていました。
ただし、Googleは近月、Deep Research、Gems、保存情報、文書のアップロード/分析、人物画像生成など、より多くの機能を全ユーザーに提供するようになっています。Advancedユーザー向けの主な特典は、100万トークンのコンテキストウィンドウと、より高い使用制限です。
Source: 9to5Google