OpenAIがコーディングに特化した新型GPT-4.1モデルをリリース


OpenAIは本日、OpenAI APIを通じて利用可能な3つの新しいGPTモデルの発表を行いました。GPT-4.1、GPT-4.1 mini、およびGPT-4.1 nanoと名付けられたこれらのモデルは、現時点ではChatGPTでは利用できません。

OpenAIによると、GPT-4.1はコーディング、指示への従順性、長文脈処理において大幅な改善が施されています。これらの新モデルはGPT-4oおよびGPT-4o miniをすべてのタスクで上回り、特にコーディングタスクにおいて顕著な性能向上を示しています。また、最大100万トークンのコンテキストをサポートし、長文脈の理解能力が向上しています。

性能と特徴

SWE-bench Verifiedでは、GPT-4.1はコーディングにおいてGPT-4oと比較して21.4%、GPT-4.5と比較して26.6%の性能向上を示しました。コンパクト版のGPT-4.1 miniはレイテンシが低減され、コストが83%削減されながらも、GPT-4oと同等以上の性能を発揮します。GPT-4.1 nanoはOpenAIの最速かつ最も低コストなモデルで、分類、自動補完、および類似タスクに最適です。

OpenAIは、GPT-4.1の多くの改善点がすでにChatGPT版のGPT-4oに組み込まれており、将来的にさらに多くの機能が追加される予定だと述べています。すべてのGPT-4.1モデルは2024年6月までのデータで学習されており、それ以前に発生したイベントについての知識を持っています。

価格設定と既存モデルへの影響

GPT-4.1の導入に伴い、OpenAIはAPI上のGPT-4.5を廃止します。これはGPT-4.1が同様の機能をより低コストで提供するためです。

GPT-4.1の価格は、入力トークン100万件あたり2ドル、出力トークン100万件あたり8ドルです。一方、GPT-4.1 miniは入力トークン100万件あたり0.40ドル、出力トークン100万件あたり1.60ドルとなっています。GPT-4.1 nanoはさらに低価格で、入力トークン100万件あたりわずか0.10ドル、出力トークン100万件あたり0.40ドルです。カスタマイズされたモデルはより高い価格で利用可能です。

Source: MacRumors