YouTubeショートの視聴回数カウント方法が変更:クリエイターへの影響


YouTubeのメトリクスはクリエイターにとって非常に重要であり、特にショート動画に関する分析は従来から分かりにくい部分がありました。本日、YouTubeはショート動画の視聴回数のカウント方法を変更すると発表し、時間ベースのアプローチからより明確なメトリックへと移行することになります。

ショート動画の進化と重要性

ショート動画は、モバイルはもちろんテレビプラットフォームでもYouTubeの提供方法において不可欠な要素となっています。YouTubeショートは当初TikTokなどのソーシャルメディアプラットフォームへの対抗策として始まりましたが、現在では一部のクリエイターがチャンネル全体を構築するフォーマットへと進化し、長尺コンテンツと同等の視聴回数を獲得するまでになっています。

従来の計測方法とその問題点

これまでYouTubeは常に、ユーザーが視聴した時間に基づいてショート動画をカウントしてきました。視聴者が動画の一定秒数を視聴すると、YouTubeはそれを1回の視聴としてカウントしていました。この方法は様々な状況で問題を引き起こす可能性がありました。

新しい視聴回数カウント方法

本日、GoogleはYouTubeがクリップの再生開始時または繰り返し視聴された時点で視聴回数をカウントすることを発表しました。この新しいメトリックには最低視聴時間の要件がありません。例えば、ユーザーが再生ボタンを押して1秒後にスマートフォンを上にスワイプしても、クリエイターはその操作を1回の視聴としてカウントされることになります。また、繰り返し視聴された場合も、クリエイターにとっては視聴回数が増加することになります。

詳細分析の継続提供

YouTubeは引き続き視聴時間をカウントし、クリエイター設定の詳細オプションで「エンゲージド視聴」としてラベル付けすることを明らかにしています。これにより、ユーザーは引き続きどのショート動画がより深いエンゲージメントを得ているかを確認できます。この変更は、YouTubeが最近クリエイターに対して最大3分間のショート動画のアップロードを許可したことに続くものです。

実施時期

新しいメトリックは2025年3月31日から適用されます。それ以降、クリエイターはYouTubeショート動画の視聴回数に新しい分析システムが適用されるようになります。

Source: 9to5Google