アマゾンが2014年10月29日(水)に、同社の展開する最新モデル「Kindle Voyage」や「Fire HDX 6/7」などの新製品を体験でき「Kindle/Fire 新製品体験会」や「KDPアワード創設発表・授賞式」を目黒雅叙園にて開催しました。
Kindleの今、そして目指すディレクション
まずKindleの最新の状況について、アマゾンジャパン バイスプレジデント Kindle事業の玉木本部長の説明がありました。既に日本でKindleがスタートしてからもう2年目になるとのこと。
日本におけるKindleストアの日本語書籍タイトル数ですが、丁度2年前となる2012年10月25日から比べると、タイトルの総数が25万冊と5倍、また、コミックのタイトル数に関しては9万冊と6倍にもなっています。
Kindleストアのユーザーアンケート
また、アマゾンが実施したKindleストアのユーザーアンケート結果も共有されました。「なぜKindle本を選んだのか?」に関しては、「電子書籍に興味があった」や「電子書籍リーダー/タブレットを購入したから」が大部分を占めています。逆に「テレビコマーシャルを見て」というのは0.6%と、とても低かったようです。
「よく購入するKindle本のジャンル」ですが、小説が最も購入されている52.9%、続いてビジネス本の28.1%、そしてコミックの27.3%が上位を占めています。
「どのようなシーンでKindle本を読んでいますか?」という質問に対してですが、通勤、電車、バスといった公共交通機関 を利用するシーンが54.1%、また就寝前の寝室である44.4%やリビングでの利用が42.2%と高くなっています。やはりKindle Paperwhiteの夜でも気軽に読める機能が大きく貢献していそうです。
加えて、「Kindle本のどういう点に魅力を感じているか?」に関してですが、「場所をとらない」、「紙の本より低価格」、「膨大な蔵書を持ち歩ける」などが挙げられていました。
Kindleコンテンツ事業の友田部長よりKindleの持つビジョンの御説明があり、「あらゆる言語、あらゆる時代の、あらゆる本を、いつでもどこでも、すぐにお手元に」を目指しているということです。
また、アマゾンが持つKindleダイレクト・パブリッシングでは、個人も出版が可能となるソリューションを提供しています。実際に、ゴースト≠ノイズ(リダクション)の著者である十市氏ですが、幾つもの出版社を回っても話を断れたため、希望を託してKindleダイレクト・パブリッシングを活用してデジタル出版したところ、ユーザーから非常に好評でダウンロード数も大きく伸びたため、東京創元社から声が掛かり、紙の出版を行うことが決まったそうです。また、高崎剛氏が発行している毎週金曜日のメールマガジン「高城未来研究所 Future Report」のQ&Aコーナーをまとめた「黒本」、「白本」も大手出版社では、内容の校正やタイトルの変更が求められてしまうものを、Kindleダイレクト・パブリッシング経由でデジタル出版され、こちらも好評販売中とのことです。
さらに2014年10月29日より、国立国会図書館所蔵「近代デジタルライブラリ」の販売も開始すると発表がありました。現在、国立国会図書館が保有しているうち、約27万点が著作権を切れているとのことで、アマゾン側がデータ加工を行いKindle上で読みやすいようにしていくとの事です。まずは年内までに1000点をターゲットとして配信提供、1タイトル100円で販売。今後順次追加されていくようです。
続いて、Kindleデバイス&アクセサリー事業の小河内部長の今回新しく発表されたKindleおよびfireのラインアップの説明です。
新しくなったKindleですが、価格がエントリー向けの6,980円とより手が届きやすくなった設定で、かつ最新のソフトウェアを搭載しています。「電子書籍専用のリーダー、ちょっと試してみようかな?」という方にはもってこいのプライシングかもしれません。
また、Kindle Voyageはハイスペックでありながら、シリーズ史上もっとも軽く、もっとも薄く、しかも300ppiという高解像度を実現しています。加えて嬉しいのが、ページボタンの復活で、圧力センサーが内蔵されているため、ボタンを押すというよりは軽く握る感覚だけでページの捲りが可能となりました。これからの季節、手袋をした状態でもしっかりとVoyageは活躍してくれそうです。
最新のソフトウェアには、Word Wiseという機能が搭載されており、Kindleが自分の英語力に合わせて適度に単語の意味をルビのように表示してくれるというもの。ユーザーの読解力を自動的に判別して、より素早く読めるようにする機能は、今まで単語で毎回の様にKindle内の辞書を引っ張ってきたユーザーにとっては大変便利な機能です。
新しくなったFire HDX 8.9ですが、筐体はそのままですが、中身が大幅にバージョンアップし、加えてモバイル端末では史上初となるDolby Atmosを搭載することで、非常に臨場感のある音を実現しているとのことです。
加えて、既にアメリカでスタートしていた「Mayday」も日本マーケットでサポート。日本人の専用カスタマーサポートが対応し、365日24時間繋がります。目標としては、15秒以内に応答するとのこと。ユーザーからはサポート担当の方の顔が見える形ですが、カスタマーサポートからはユーザーが見えない、一方方向になっています。遠隔操作をサポートしているため、サポートの方から手元の画面上に丸を書いてアイコンの場所を教えたり、アプリを起動できたりできます。「ネットで調べず、すぐにMaydayに聞いてみよう!」という使い方が今後のスタイルになりそうです。
新商品タッチ&トライ
新しくなったKindleのエントリーバージョンです。小さなサイズで持ちやすく、満員電車などの片手操作でも疲れない軽さです。
こちらが今回新発売となった、Kindle Voyageです。持った時の薄さと軽さにはとても驚きました。また、縁の左右がページボタンとなっており、軽く握ってページ送りができるようになっているのと、その際軽いバイブレーションのフィードバックがあるので、反応したことも瞬時に体感できるようになっています。
こちらが、Amazon Fireシリーズのニューモデルとなる、Fire HD 6インチモデルとなります。
こちらは、Fire HD 7インチモデルです。
着実に電子書籍リーダーとして進化を遂げているKindleシリーズ、またタブレットとしてリビングスペースや移動中などで長時間の映画鑑賞やHDゲームなど高スペック要求にも耐えうる、かつリーズナブルなタブレットシリーズのFire HD、これらの登場で、ユーザーにとってますます自分のライフスタイルに最適なデバイスの選択肢が広がったのでは、と強く感じました。
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