クレジットカードでお買い物やレストランで支払いをする際、サインの他にPINコードの入力を求められたりしますが、今後は登録した指の指紋認証を使ってサッとスマートに決済するようになるかも?!MasterCardは指紋認証センサー付きのクレジットカードを今後大規模に導入するようです。
日本でも電子マネーの他にApple Payなどが開始され、より多くの方法で決済を行うことができるようになっていますが、まだまだクレジットカードをメインで使われているユーザーも多いはず。とは言うものの、お店ではサインやPIN番号を入力したりするのが一般的ですが、今回MasterCardが新しく開発したクレジットカードは何とカード本体に指紋認証センサーが内蔵されていて、決済の際に登録した指を当てることで、認証を行うと言うものです。
この方法の優れている点は、店舗側に導入されている既存のクレジットカードリーダーとの互換性があり、既に南アフリカを中心としてトライアルが進んでいるとのこと。今回、来月からヨーロッパやアジア・パシフィックにてエリアを拡大して試験運用を行うようで、本格的な導入は今年の後半になってからのようです。
ただ指紋認証で完全に不正などを防げるかと言うとそうでもなく、以外にも簡単に他人の指紋を粘土などを使って複製し、スマホのロックを解除するといった実験も行われています。今回のクレジットカードに搭載された指紋認証機能ですが、既存のICチップとの組み合わせで、セキュリティ的に安全性が低いPINコードの代わりとして、よりセキュアな環境を構築できるのでは、と期待されています。
この指紋認証センサー付きのクレジットカードが手元に届いたら、ユーザーは銀行などといった指紋登録を行なっている窓口にて、スキャンした自分の指紋をクレジットカードに登録し、データ自体はカード内のEMVチップ上に暗号化された形で保存され、最大2つの指の指紋を登録することが可能なようです。
iPhone 5s以降で採用された指紋認証システムであるTouch IDが導入されたことで、スマホのロック解除やカード決済など、XperiaやGalaxyといった他のメーカーもそれに追随する形で、今では標準搭載されたスマホが多くなっており、指紋認証に対するユーザーから見た敷居もかなり低くなっている中、今回のクレジットカード決済時の指紋認証プロセスも、ほぼ抵抗なく受け入れられそうです。
発信元:The Verge
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