表参道スタートアップハブプロジェクトの2016年第一弾として2月24日に開催された、「FashionTech Nite by Forkwell」。会場はサードウェイブコーヒーとして有名な、Blue Bottle Coffee 青山カフェにて完全貸切によるFashion×Tech、メディア業界関係者限定のネットワーキングイベントが開催されました!
今回のイベントのスポンサーでもある、Pinterest、Zendesk、Farfetch Japan、そして2016年に日本上陸したEtsyの4社によるプレゼンが行われました。当イベント運営のgrooves代表である池見さんのご挨拶の後、スポンサーの方々による会社の説明や新商品・サービスの説明がありました。
表参道をITスタートアップの中心地に– アップルも協力、地域活性化企画。CNET
Pinterest Japanカントリーマネージャーの定国さん。ファッション x テクノロジーということもあり、会場の参加者はPinterestユーザーがかなりの割合を占めていました。Instagramと比較される事の多いPinterestですが、Instagramは基本的に過去のもので友達と共有していいねをもらうことを目的としているのに対して、Pinterestは未来の発見と自分の学びに焦点をしている、と説明しました。
全世界では既に1億人のユーザーに達するPinterest、eコマースとしてそこから購入する金額はFacebookが70ドルなのに対して、Pinterestは160ドルと倍以上となっています。
加えて、先日公開したPinterest APIにより既に数多くの有名なアプリがPinterestとの連携を対応しており、例えば、コミュニティベースのファッション・コマースサイトで、2015年8月に米Yahoo!により買収されたPolyvoreアプリの場合は、Polyvoreアプリの中でいいねをしたアイテムやグッツが、自分のPinterestのボードにどんどんピンされていく、と言うもの。
ファッションやインテリア業界でもPinterestを積極的に活用しているユーザーも多く、今後の「Pinner」のコミュニティーが盛り上がりそうです。
Zendesk
Zendeskエバンジャリスト&ソリューションコンサルタントマネージャの原田さん。2007年にデンマークで設立され、2013年に日本に上陸を果たしたZendesk。同社の提供するクラウド型カスタマーサービスプラットフォームを製品として提供し、問合せ案件であるチケット管理、セルフサービス、アフターサポート機能等を開発・提供しています。顧客数は64,000以上のクライアントがグローバルで利用しています。
Zendeskとして最も重要視しているポイントとして、「どれだけお客さんをハッピー にできたかどうか」で、日本の「おもてなし」に共通する部分が多いとのこと。メールやSNS、アプリやチャット、そして電話等コミュニケーションチャネルが多様化する中、すべてを一元で管理し、チケットでしっかりと一件毎に対応していく機能を提供しています。これにより、今では「満足度予測機能」も提供し、例えばあと何分待たせるとお客さんがしびれを持つ、等といった予測が可能になるようです。2016年3月より新しく東京データセンターを開設し、日本市場での拡大を狙っていくということでした。
Farfetch Japan
ハイエンドのラグジュアリーなマーケットプレイスとして有名なFarfetch。各々がキュレーションされている形で、トップブランドを取り扱う世界中のセレクトショップから購入できるというもの。返品無料で安心してショッピングできることもあり、顧客の平均単価が約7万円ととても高いことも大きな特徴です。
今後はネットで購入して日本でピックアップする、「クリック&コレクト」も視野に入れているとの事です。
Etsy
Etsy 日本マーケット・リード浅岡さん。2005年にニューヨークにて設立されたEtsyは、今ではショップ数が150万点、アクティブ購入者は2,170万人、年間流通総額は19.3億ドルと巨大なeコマースマーケットプレイス市場を提供しています。
Etsyの提供するコミュニティの一つに売り手側向け「セラーコミュニティ」があり、特に日本では「売り上げを伸ばすには?」というテーマで活発なやりとりが行われている、との事。また、クラフトパーティーでは、世界中のEtsyコミュニティーが同時に開催するイベントが行われたり、セラーハンドブックでは、ショップ成功の秘訣や役立つポイント等のコンテンツが提供されています。
Etsyが大切とする「クラフト」精神は、エンジニアリングにも当てはまり、「code as craft」の取り組みでEtsyのエンジニアがオープンソースプロジェクトについて自分のスキルや経験をシェアできるブログコミュニティも運営しています。
5社にも及ぶピッチ企業のプレゼンも!
スポンサーに続いて、下記のピッチ企業のプレゼンも行われました。後半の様子は後日公開する予定です!
sitateru
衣服製作のプラットフォーム(こちら)
careL
美容・マッサージのオンデマンド出張プラットフォーム(こちら)
THH-Tokyo
”着物”と”ストレッチ”によるグローバルアパレル(こちら)
SHOPCOUNTER
ポップアップショップを出せるスペースのマーケットプレイス(こちら)
STYLER
“つながり″でファッションを楽しくする(こちら)
イベントを終えて
当日の来場者は運営含めて何と232人ともなり、当初予定していた60席からすると4倍もの方々を集めた、#FashionTech Nite by Forkwell。ファッションやテクノロジーの枠を超えて、多くの人々の関心の高さ、そして一緒に盛り上げていこう!というエネルギーを肌で実感しました。今後シリーズ化されるであろう、#FashionTechイベント。今後大注目な分野と言えそうです。
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